SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」世界の現状と対策


SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」は、世界中の誰もが健康で安心した生活を送れるようにしようという目標です。この目標が設定された背景には、健康と福祉に関わる多くの問題があります。

今回は、SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」の概要や、世界の現状と対策を解説します!
SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」は、世界中のすべての人が健康的な生活を確保できるよう、福祉の推進を目指す目標です。

13個のターゲットが掲げられており、環境汚染や衛生環境、交通事故やアルコールに至るまで、健康と福祉に関わるさまざまな問題に対処するための、具体的な目標が定められています。

SDGs目標3が掲げている「健康的な生活を確保する」とは、病気になる・ならないということに限らず、誰もが適切な医療サービスを受けられ、精神的にも安心して暮らせるようにすることを意味しています。つまり、肉体的に健康なだけでなく、精神的にも健康でいられる環境を目指すということです。

そのためには、誰もが医療や福祉を受けられる社会の仕組み作りが必要なのです。

(参照:https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/3-health/)
日本は国民皆保険制度が整っていて比較的医療制度に恵まれていますが、世界にはそうでない国も数多くあります。

ここからは世界の現状と問題について詳しく見ていきましょう!

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ユニセフやWHOの報告によると、5歳前に亡くなる子どもの数は年間約530万人。このうちおよそ半数は新生児であることがわかっています。

子どもが亡くなるケースはサハラ以南のアフリカと南アジアに集中しており、予防接種や病気の治療といった医療を受けられないことが主な原因です。小さな子どもは抵抗力が弱いため、肺炎や下痢、マラリアなどで亡くなるケースも多くあります。

先進国であれば治療で助かる病気でも、貧困や医療インフラ不足などが理由で治療を受けられない地域や人々が存在し、多くの子どもたちが命を落としているのです。

(参照:https://www.unicef.or.jp/news/2019/0131.html)
WHOは、妊娠・出産で命を落とす女性が年間29.5万人いると報告しています(2017年)。1日当たりで換算すると、毎日810人が亡くなっている計算です。

現在、世界の妊産婦死亡率は10万人あたり211人ですが、国別に見てみると、日本は一桁台。その一方で、南スーダンでは1150人、アフリカのシエラレオネでは1120人、ナイジェリアでは917人と死亡率が高い地域も存在します。

これらの地域で妊産婦の死亡率が高い理由は、衛生環境の悪さや医療が十分普及していないこと、距離や貧困により医療機関にアクセスできないことなどが挙げられます。

このような現状を変えようと、SDGs目標3では、2030年までに妊産婦の死亡率を10万人あたり70人まで下げることを目指しているのです。

(参照: https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/maternal-mortality
https://japan-who.or.jp/news-releases/2110-5/)
世界銀行とWHOが2017年に発表した報告書によれば、世界の人口の半数が基本的な医療サービスを受けられていません。また医療費が家計の10%を占めている人口は8億人にのぼり、1億人近くが医療費を原因とする貧困状態に陥っているとされています。

この現状を解決するために、WHOはユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)という理念を掲げています。

UHCとは、すべての人が支払い可能な金額で質の高い医療サービスを受けられる状態のことです。適切な治療や予防、リハビリなどが含まれており、健康増進のための医療サービスが受けられる仕組みの実現を目指しています。

(参照:
https://www.worldbank.org/ja/news/press-release/2017/12/13/world-bank-who-half-world-lacks-access-to-essential-health-services-100-million-still-pushed-into-extreme-poverty-because-of-health-expenses)
世界の現状を見てきましたが、途上国で起きている問題を解決するためには何が必要でしょうか。
途上国では水道や電気、通信環境などのインフラが整っていない地域があります。そのような地域では、既存の医療機器や医薬品の使用自体が難しかったり、稼働できる数に限りがあったりします。

こうした問題を解決するには、太陽光発電で動かせる医療機器や、安価で安心して服用できる医薬品などの開発が不可欠です。

途上国における医療格差をなくすために、各国が開発を進めています。
途上国では医師や医療従事者が圧倒的に足りていません。日本では医師1人当たりの住民の数は414人ですが、マラウイでは医師1人に対して6万人以上の住民を抱えています。

医師不足では、すべての人に適切な治療をするのは困難です。この状況を改善するために、UNICEFやNGO団体などが医療チームを派遣しているほか、地元の人に医療研修を行い、地域保健員としての養成も行っています。

(参照:https://www.unicef.or.jp/special/19sum/
途上国ではきれいな水を手に入れることが難しい地域があり、川や池などの不衛生な水を飲んでいる人も多くいます。このような水には病気の原因となる汚物や細菌が混ざっていることがあります。

汚れた水が原因で下痢を起こし、命を落とす5歳未満の子どもは1日1200人といわれます。

予防接種や医薬品の普及に加え、安全な水の確保と衛生的な水道やトイレなどの整備が求められています。

(参照:https://www.unicef.or.jp/special/19sum/)
SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」の達成には、途上国の妊産婦や子どもたちの命を守る医療の仕組みや衛生環境を整えることが重要です。

私たちにできることは、世界の現状をより多くの人に知ってもらうために情報をシェアすることです。また、ユニセフなどの支援団体に寄付や募金をするのも良いでしょう。さらに、ボランティアとして取り組みに参加するのもおすすめです。

あなたの一歩が途上国に住む人々の手助けとなり、SDGsの目標達成につながるでしょう。

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